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カレーを食べにいった話

こんにちは!bBsです!


ゴールデンウィーク最終日、高校時代の友達が無理やり家に押し入ってきて忙しいといって断ったら


わかったから飯を食いに行こう。行かなきゃ鼻くそつけるぞ。


鼻くそをつけながら脅され、渋々飯を食いに行くことになったので、その時の話をさせてもらいます。




先に彼らのことを知ってもらうために「最近彼らが僕に言った印象的だった言葉」と一緒に軽く紹介させてもらいます。




・「俺、警察官の試験落ちたら会社経営するわ。らっきょう屋さんで行こうと思ってる。お前内定な。」




彼の名は生ハムです。


高校の頃は昼食時、皆が弁当を広げる中、


「いっけね!弁当忘れちまった。けど生ハムもって来てたわ。よかった~!」


と、何故か弁当より保存の効かないであろう生ハムを常に携帯していたユニークな人物です。


昔から彼の武勇伝は尽きることはありません。小学校時代には自宅付近の商店街を竹馬で横断するという奇行を週4でこなす有名人だったそうです。


今回の首謀者はどうやら彼のようです。小柄ながら筋肉質で暴力的な彼の言うことは、基本逆らえません。内定は辞退しました。




・「今日お前の髪の毛焼き払うからよろしく」



彼の名はブサイクです。


高校時代に一緒に帰り道に見つけた適当な公園に入り、生ハムと彼と僕の三人でブサイクな人達で行う運動会「サリンピック」なるものを毎日のように催し、


その度に生ハムがあくどい不正(フライングなど)を行うので僕がそれはおかしいと注意し、キレる生ハムと相撲で白黒をつけるということになり、


貧弱な僕は毎回投げ飛ばされます。


倒された僕は何故か服を脱がされ砂場の上で半裸にされ、僕の腹に砂絵を描くのが彼の役割でした。


高校生にもなって毎日砂まみれになって帰宅する僕を見て、親が息子はいじめにあっているのではないかと心配していたのは記憶に新しいです。鼻くそをつけてきたのは彼です。






さて、大分この二人の非常識さがわかっていただけたところで、今回の話に移らせていただきます。




彼らはいつも突然やってきます。約束なんてしません。


一応電話してくることもありますが、基本僕は電話が嫌いで無視するか切るかの二択なので、更にそれに拍車をかけます。


そんな彼らが就活で忙しい僕の家に今回もやってきました。


毎回海だの山だのわけのわからないところに無理やり連れて行かされるので今日は何を始めるつもりだと思ったらどうやら今回は夕飯のお誘い。


多少不安は残りますが、まぁ夕飯だけならと了承し、目的地を訪ねたところ



某カレーハウス店とのことでした。



僕は凍りつきました。何故ならそこは、弟のバイト先でもあったからです。


彼らはどこからか情報を掴んだのでしょう。嫌がる僕を殴り、鼻くそを再度つけ、無理やりカレーハウスへと向かわされました。


無事到着し、恐る恐る入店し、店員を確認したところ、やっぱりいました弟。


一瞬驚いたようでしたが流石は僕の弟、すぐに平静を取り戻し、席の案内をされました。


彼らは無視して弟の正面カウンターに座りました。僕が弟に後で菓子を買うことを決意した瞬間です。


弟君は兄が客としてくるなんてイヤだったでしょう。しかも隣には弟もよく知っている非常識な二人を連れています。


トラウマを思い出したのか弟君の顔にもはやサービススマイルはありません。ただただ淡々と業務をこなすマシーンと化していました。


3人しかいない店員も弟君の放つ空気にあてられたのか、ヤバイ奴等がどうもきたらしいと僕らに目をつけ始めました。


注文は僕が400gのポークカレー、生ハムは自分の限界がわかっていないのか、600gのチキンカレーを、


ブサイクは


「今日本当は家にいたら晩飯しゃぶしゃぶだったんだ。豚しゃぶカレーで。」


と、とても儚い表情で豚しゃぶカレーを注文しました。


、そんな入店早々に殺伐としたこの空間を見て生ハムは店の感想を述べます。


生ハム「それにしても、アットホームな職場だね?」


僕「どこがだよ。」


店員が3人しかいないにも関わらず、弟君が僕らを威圧するあまり、全く会話をしていない店員達をみて彼はいいます。


時たま僕は、彼は僕とは違う風景が見えているのではないか。そう思う時が高校の時もよくあったことをここで思い出しました。



生ハム「とりわけムードメーカーは弟君だね。」


僕「とりわけ孤立しとるわ。」


弟君は僕らのせいで感情のない機械と化しており、二人の店員から距離をおかれていました。


ムードを作り出すという点では殺伐としたムードを作ってはいますが、明らかにムードメーカーは誤用でしょう。


ちなみにこの間ブサイクは僕の肩に一定のリズムで鼻くそをつけていました。


早々に帰りたい気持ちでいっぱいになりましたが、彼らが返してくれるわけもなく、注文を待つこと数分


僕の前にそこそこ大きいポークカレーが。


ブサイクの前に豚しゃぶカレーが。


生ハムの前にバカでかい皿にのったチキンカレーが届きました。



生ハム「ごちそうさま。」


ここまでの物がくるとは思わなかったのでしょう。見ただけで満腹中枢が刺激されたのか、まだ食べてもいないのに、いい笑顔で彼はいいました。



ブサイク「いただきます。」


一方、カレーを半分ほど食べてからいい笑顔で言う彼の姿が。今までの行為は食事ではなかったという余裕アピールでしょうか。


彼のカレーのサイズは生ハムのカレーの半分のサイズです。何の自慢にもならないその行為、彼の真意が掴めません。ちなみにこの間も鼻くそはつけてきています。



そんなこんなで弟君のバイト先に遊びに行った僕達でしたが、気付けば後に残ったのは


生ハムの食いきれなかった大量のカレー


鼻くそまみれの肩、


そしてゼミの宿題だけでした。


来年は素敵なゴールデンウィークを過ごしたい。そう切に願う一日でした。




ではでは!